専門看護師・認定看護師
-
当院では専門看護師2名・認定看護師6名が勤務し、看護の質向上のため活動しています。
法人が自らの職能の向上を目指し、各種認定や資格の取得を支援しています。当院では多くの認定看護師をはじめ、専門資格を持った看護師が活躍しています。看護実践、他職種でのラウンド実施、看護相談への対応、出前講座など患者さんにより良いケアを提供できるよう支援を行っています。あなたも夢や目標に向かってキャリアアップしてみませんか?
月1回リソースナースミーティング風景
専門看護師
多職種で共働し、最善のケアを提供できるよう支援します
がん看護専門看護師(看護管理室) 係長 浜谷 千枝子
がん患者さんに質の高いケアを提供できているのだろうか、もっとよいケアができるのではないかという思いから、がん看護専門看護師を目指しました。2012年にがん看護専門看護師の認定を受け、当院では2018年4月から活動を開始しています。がんと診断された時から、患者さんやご家族はさまざまな心配や不安、つらさを抱えます。専門的知識、技術、経験を活かし、患者さんとご家族に寄り添いながら、対話を通じて患者さん自身が病気と向き合い、納得して自分にあった治療や今後の過ごし方について、意思決定できるよう支援します。また、仕事や家事などの社会生活を維持しながら治療継続できるように、副作用への対処方法をともに考え、また、治療の有無に関わらず、からだや心、社会的なつらさを和らげ、安心して過ごせるようにお手伝いします。患者さんとご家族との対話を通じて、個々の患者さんが大切にしている生き方や価値観を共有し、患者さんにとって最善のケアを提供できるよう、多職種からなるチームで共働し、支援します。
患者さんのQOLの尊重に努めます
急性・重症患者看護専門看護師(外来) 主任 藤村 賢宏
急な病気やケガなどで緊急処置・入院を余儀なくされる患者さんとそのご家族に対して適切な看護を提供するために、まずは自分自身がしっかりとした知識や技術を身につけ、共により良い看護を提供できる仲間を集め、人材を育成していく必要があると考え専門看護師を目指しました。私は、2019年に急性・重症患者看護専門看護師として日本看護協会から認定を受けました。急性・重症患者看護専門看護師には「緊急度や重症度の高い患者に対して集中的な看護を提供し、患者本人とその家族の支援、医療スタッフ間の調整などを行い、最善の医療が提供されるように支援する」という役割が求められています。私は、専門看護師として、組織を横断的に活動し、他の医療スタッフと協働し、医療チームで患者さんの速やかな全身状態の安定化や、クオリティ・オブ・ライフの尊重に根ざしたケアが提供できるように努めます。また、患者さんとそれを支えるご家族に対して真摯に向き合っていけるように日々研鑽していこうと思います。
認定看護師
WOC看護分野の確立
皮膚・排泄ケア認定看護師 ETナース(看護管理室) 梶西 ミチコ
Woundケア(創傷ケア)・Ostomy(ストーマケア)・Continence(失禁ケア)を、WOC看護といいます。Woundケアの領域に褥瘡ケア・治療的スキンケア・予防的スキンケアがあり、近年の高齢者のスキンティアも含まれます。Ostomyケアは、イレオストミー・コロストミー・ウロストミー・瘻孔の排泄障害に対する排泄管理です。 Continenceとは、便・尿失禁ケアです。WOC看護分野における、障害を予防し、改善することで社会生活の安心と安全を保障し、生活の質に焦点をあてた個の尊厳を重視したかかわりを実践します。つまり、人間理解の視点を、①疾患の理解 ②人格の理解(患者・家族) ③生活の理解をすることで、その人の人生を見据える視点をもって生活障害に焦点をあて、病気・症状ではなく、その人を癒す行為です。人と人とのコミュニケーションを大切に発展させる、人肌の温もりを伝える伝道師です。
知識と技術で予防し、生活背景を見てケアを行います
皮膚・排泄ケア認定看護師(3階南病棟) 岩田 真紀
看護師として経験を重ねていく中で、スキントラブルに苦しむ患者さんが多く存在することに気付き、何とかならないのかな?と調べ始めたのがきっかけで、2009年に資格を取得しました。
皮膚・排泄ケア認定看護師は、皮膚と排泄のことに関するケアにおいて、専門的な知識・技術を用いた看護を提供する役割を担っています。スキンケアや排泄ケアは日常的に行われるものであり、欠くことのできない看護の基本的な部分であると思っています。
スキンケアにア関する問題は、知識と技術で予防できることがたくさんあります。そのため、傷や体の一部だけを見ているのではなく、どんな人でどんな生活をしているのかを見るように心がけ、だからこの患者さんにはこういうケアが必要だと結びつけて考えたいと思っています。
他施設へ講座やラウンドも行っています
感染管理認定看護師(感染制御部) 課長 山口 佐月
感染制御部で専従として感染対策を担当しています。感染症をとりまく環境は少しずつ変化していますので、最善の対策が実践できるように努めています。患者さんが安心して入院生活がおくれるように、病棟や外来など日々現場へ出向いて指導教育を行っております。また院内だけでなく地域医療機関、施設など研修会、認定看護師の出前講座やラウンドの実施等も行っております。今後も継続して感染対策に取り組んで行きたいと思っております。
多職種で共働し、連携を図っていきます
集中ケア認定看護師(ICU病棟)/ クリティカルケア(特定行為研修終了) 牛島 めぐみ
集中ケア認定看護師は、「重篤な状況や、侵襲度の高い手術を受け、集中的な治療と看護を要する患者さんとそのご家族を対象に、質の高いケアを提供する」という役割を担っています。ICUに入室している患者さん以外でも、状態変化が予測される患者さんに対して適切なアセスメントを行い、重篤化の回避ができるような関りをしていきたいと思っています。「痰がうまく出せないけどどうしたらいいのだろう」「なんだかいつもと違うけど…どうしたらいいのだろう?」など、ちょっとした変化や気付きが重篤化回避に繋がるので、気軽に相談してください!最近は入院期間の短縮や在宅看護が求められており、できるだけ早く社会復帰できるよう、入院時から多職種で共働していき、自宅に戻る上での生活面の不安を少しでも解消できるよう連携を図っていきたいと思っています。また、患者さんの「その人らしさ」を大切にしていけるよう的確な情報収集と判断を行い、回復を促進させられるケアを提供していきたいと思います。
身体的苦痛だけでなく精神的苦痛緩和にも積極的に
緩和ケア認定看護師(3階南病棟) 課長 馬場 聖子
私は、消化器外科・乳腺外科・泌尿器科の病棟で主任業務や看護実践をしながら、緩和ケア認定看護師としての活動を院内横断的に行っています。白十字病院には、私を含む2名の緩和ケア認定看護師がいて、他にもがん看護専門看護師やがん性疼痛認定看護師がいるので、協力しながら活動を行っています。がん性疼痛を抱えた患者さんの疼痛コントロールや、治療に伴う症状緩和のために患者さんのベッドサイドに訪問してお話をし、状況把握をし、医師や薬剤師、栄養士、リハビリスタッフと協力しながら療養生活が安楽に過ごせるように活動しています。がんと診断された時から緩和ケアは始まるといわれています。痛みや吐き気などの身体的苦痛の緩和だけでなく、不安など精神的苦痛緩和にも積極的に関わっていきたいと思っています。誰かと話をすることで心が軽くなることもあるかと思います。そんな時に気軽に話ができるような相手になれればいいなと思っています。白十字病院では、がん看護相談外来を開設していますので、いつでもお声かけください。
自分らしく過ごせるようにお手伝いしていきます
緩和ケア認定看護師(外来) 吉田 奈津美
2014年度に日本看護協会の緩和ケア認定看護師を取得し、主に、がん患者さんやその家族に対し専門的な視点で看護を提供しています。がんと診断され、治療や療養場所など、さまざまなことで悩まれている患者さんと一緒に、これからの過ごし方を考えていきます。必要に応じて薬剤師や医療ソーシャルワーカーなどの紹介も行っていますので、気軽にご相談いただければと思います。患者さんやご家族の身体のつらさや心のつらさにも迅速に対応していきたいと思っています。1人でも多くの患者さんが、自分らしく過ごせるようにお手伝いしていきます。緩和ケアと聞くと、終末期と誤解を受けることもありますが、現在は早期からの緩和ケアが推奨されており、緩和を受けることで穏やかな生活を送ることができるともいわれています。医師や看護師をはじめとした、緩和ケアチームで様々な視点で患者さんのことを考えてまいりたいと思います。無料での看護相談もおこなっておりますので、是非ご利用ください。お待ちしております。