腎臓内科

学校検尿や会社検診での蛋白尿・血尿などの検尿異常から、慢性腎不全、急性腎不全、水電解質異常、ネフローゼ症候群、糸球体腎炎などの診断と治療を行っています。また血液透析・腹膜透析の導入および継続治療を行っています。総合病院であるため他科と連携して、合併症を持つ透析患者さんの受け入れも行っています。
スタッフ紹介
-
- 平野 直史
- 役 職:副院長 腎臓内科、安全管理担当
認定医・専門医:日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医・指導医、
日本透析医学会専門医
-
-
- 木村 廣志
- 役 職:腎臓内科部長
認定医・専門医:日本内科学会認定内科医、総合内科専門医
日本腎臓学会腎臓専門医・指導医、
日本透析医学会専門医・指導医
-
- 酒匂 哲平
- 役職:医長
認定医・専門医:日本内科学会認定内科医
日本腎臓学会腎臓専門医
-
- 松本 優子
- 役職:医員
認定医:日本内科学会認定内科医
-
- 友岡 知加
- 役職:医員
診療内容・特色
学校検尿や会社検診での蛋白尿・血尿などの検尿異常から、慢性糸球体腎炎、急性糸球体腎炎、ネフローゼ症候群などの診断と治療や、急性腎不全、水電解質異常の診断と治療を行っています。慢性腎不全の患者さんには、腎不全進行抑制のための薬物療法や生活・食事指導を行っています。 2008年からは、水曜日から土曜日まで4日間の入院での腎臓病教室を開始しており、より実践的な生活指導および将来の透析療法についての説明などを行っています。また外来においては、待ち時間を利用して説明支援ナースが指導支援を行っており、他病院に見られない一環とした腎不全サポートを実現しています。透析療法が必要になった場合には、血液透析療法および2007年より開始した腹膜透析療法への導入を施行しています。特に近年は在宅治療としての腹膜透析導入へ積極的に取り組んでいます。腎移植を希望される方は大学病院へ紹介し成功された実績も有ります。年間300例を超える入院患者さんに対し、腎炎から腎不全までの幅広い腎疾患の治療にあたっています。
腎臓内科.透析センター 透析センター長 平野直史

透析導入、維持透析(血液および腹膜透析)および、合併症(循環器、整形外科、外科、消化器、眼科、脳内科、脳外科など)の治療にあたり、当院での入院加療が必要になった透析患者さんの受け入れも行っています。
腎臓内科医常勤5名、臨床工学士4名、看護師15名、医療秘書3名でより良い透析医療を目指して、患者さんが満足できるような医療を提供すべく日夜努力しています。看護師も患者さんとマンツーマンで生活指導を行い、きめ細かな看護を提供しています。他院の維持透析患者さんの合併症入院も積極的に引き受けています。
現在、透析ベッドは29台です。月水金午前・月水金午後・火木土午前の3シフトで血液透析を行っています。
診療実績
腎炎患者さんには必要に応じ腎生検を行い九州大学Drと協議の上治療を行っています。
2019年度は、年間血液透析導入は44名でした。
現在約50~60名の患者さんが当院にて維持血液透析治療を行っています。8名の患者さんが腹膜透析をされています。
持続血液濾過透析(CHDF)白血球除去療法 (L-CAP) エンドトキシン吸着療法などの特殊な血液浄化療法も行っています。内科では有りますが、昨年度年間68名の手術実績が有ります(内シャント作成、腹膜カテ挿入など)。カテ室にて透視下での血管内治療(シャントPTA)も行っています。(2019年度 34件)
■2017年度~2019年度 症例数
2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | |
---|---|---|---|
血液透析導入数 | 23 | 33 | 44 |
腹膜透析導入数 | 0 | 2 | 3 |
維持血液透析数 | 42 | 48 | 43 |
腹膜透析数 | 7 | 9 | 8 |
手術件数 | 24 | 27 | 68 |
血管内治療 | 11 | 16 | 34 |
腎臓病教室 | 40 | 52 | 36 |
年間入院数 | 405 | 427 | 417 |
腎臓病教室
2008年からは、水曜日から土曜日まで4日間の入院での腎臓病教室を開始しており、より実践的な生活指導および将来の透析療法についての説明などを行っています。参加ご希望の方は、外来受診時に担当医にご相談ください。
目的
透析導入までの時期をできるだけ遅らせられるように、患者さんに腎臓病についての知識を深めてもらい、自己の健康維持に関心を持っていただく。
全4日間の入院受講形式です。教室実施前日に入院していただき、下記の日程で医師・看護師・栄養士から腎不全時の症状や治療について、ご説明いたします。入院中は、腎臓病食を食べていただきます。
食事や日常生活に関してはご家族の方々の協力が必要なため、ご家族の方々もご一緒に参加されることをお勧めいたします。
日程・内容
第1日目 | 水曜日 16時~ | 始めに腎臓の働き 日常の注意点 |
平野医師 木村医師 |
---|---|---|---|
第2日目 | 木曜日 16時~ | 食事と栄養 | 栄養士 |
第3日目 | 金曜日 16時~ | 腎不全の治療 | 津田医師 透析室看護師 |
第4日目 | 土曜日 11時~ | データの説明 透析室見学 |
平野医師 |
腎臓病教室の様子
第1日目スライドを使って医師による腎臓の働きや日常生活の注意点の説明
第2日目栄養士による栄養指導と食事の注意点の説明
第3日目透析センター看護師による腹膜透析の説明